クカニロコKukaniloko
驚くほどの赤い土、ほどよく太陽を遮る木々にかこまれた石たち。
周りには、土で築かれた小山が3つ配置されており、
その三つの小山と、すぐ後ろに見える山の尾根を結びつけ、暦を読んだとされています。
この為、この場所は星座の観察をはじめ、時空間を司る大切な場所でもあったようです。
当時ここは、王族以外の人が、この領域に入ることを「カプ」とし、
犯したものはその場で殺されたとのこと。
ここで耳を済ませていると、木々達が風に吹かれかもし出す葉が擦れ合う音に隠れて、
パチパチ、パチパチ、キシキシ、キシキシという音が止め処なく聞こえて来きます。
そのピュアな音を感じると、とても優しく幸せな気持ちに包まれ、
まさに精霊が住んでいてもおかしくないという気がしました。
本当に癒され、どんなに疲れていようとも、とっても穏やかな気持ちになれる場所です。
ここには、とっても気持ちの良い風が絶え間なく吹いています。
お産に使用されたと言う石には、今でもレイやお供え物が絶えません。
余談ですが、ここを取材中に、陽気な白人系の家族5人がこの場所を訪れてきました。
彼らは石の上に乗ったり、座ったりして、記念撮影を始めました。
すると、それまで雲ひとつ無い青空だったクカニロコに、突然雨が降り始め、
その家族がこの木立に囲まれた聖域から出たとたん、小さな竜巻が起こり家族を包んでしまいました。
その赤土の小さな竜巻に飲み込まれた家族達は、慌てて車に乗り込み、早々に引き上げていきました。
家族達がこの聖地を離れた直後、雨は嘘のように上がり、虹が現れ、
再び燦燦と輝く太陽の下、精霊たちのお喋りの様なパチパチとした音が再び聞こえ始めました。
そして、再び私たちは癒しのエネルギーに包まれました。
訪れる際は、決してこれからの石に危害を加えることはしないでください。
精霊が住む地
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コオラウ山脈とワイアナエ山脈に挟まれたワヒアナ地区の真ん中、
オアフ島のほぼ中央に位置するクカニロコは、マナのPikoでオアフの臍と言われている場所です。
すぐ近くには、ドールのパイナップル・パピリオンがあります。
辺り一面に広がるパイナップル畑の中に、忽然と存在する非日常的な景観を持つ場所です。
クカニロコの入口はアスファルトの道路からはずれ、 赤土の道に降りて数十メートル。
この聖域の入口には、とても大きな奇石があります。
ここは昔、王族のバースサイト(お産場所)だったそうです。
中央にはお産の為の石が残され、その石たちはユーカリ、そして、白樺と椰子の樹に守られています。
全部で18個あまりの石がひっそりと置かれており、
その石に寝て赤ちゃんを産んだとされている神聖な場所です。
族長、祈祷師、医師などに囲まれて生まれた高貴な赤ちゃんは、ここで名づけられ、
へその緒は石の割れ目などに隠されていたようです。
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