西マウイのプウ・ククイ山脈(標高1,765m)の断崖に囲まれた イアオ渓谷州立公園。 作家マーク・トゥエインに「太平洋のヨセミテ」と言わしめた 渓谷美を持っています。 イアオ・ニードル(針の先)と呼ばれる険峻なこの渓谷を、 その昔、人々は神聖な場所と考え、王や酋長など高貴な身分の者が死ぬと、 誰にも見つからないよう、その遺体を山の上に隠したといわれています。 王様たちレベルの人達の天国は、雲の上にあったと信じられ、 天国からのお迎えに近い場所、との理由だそうです。 また、彼らの骨はパワフルな「マナ」に満ち溢れていると考えられ、 その力を悪用されないように、また魂が安らかに眠るように、 というハワイアン古来の信仰により行われていたようです。 この険峻な渓谷の山は、「密かに」なきがらを運び込むのに |
常に頂を雲間に隠したイアオの山々は、悲しい歴史がある神聖な場所。
私達が決して足を踏み入れる事ができない神秘の渓谷には、
今も古代の御霊が飛びかっているそうです。
ちなみに、イアオ(Iao)というのは、航海の指針にもよく使われた「木星」のこと。
また、ハレアカラの「太陽が住む家」に対比させて、「月の住む家」とも言われています。