雪の女神「ポリアフ」の伝説
ハワイ島の雪が降る「マウナ・ケア」には、
昔、白いマントを着た四人の雪の女神が住んでいました。
その中でも、”ポリアフ”という女神は、とても美しい女神でした。
ある日、ホルア(山の傾斜をスキーのように、草で滑る遊び)の
好きな火山の女神ペレが、
美しい女性に化けてマウナ・ケアの傾斜を滑っていました。
マウナ・ケアの山頂から降りてきたポリアフは、
火山の女神ペレとも知らずに、
歓迎して、ホルアの遊びに加わりました。
以前よりポリアフを敵対視していましたペレは、
自分より美しいポリアフを見ると、本性を現しました。
怒りによって、地震を起こし、山を震動させました。
そして、マウナ・ケアの東部から、大噴火をおこし、
日夜、灼熱の溶岩をラパホエホエ、オノメアの沿岸に流しました。
溶岩は、ポリアフの白いマントをも焼き始めましたが、
ポリアフはやっとの思いで山頂に逃れ、空から雪雲を呼び、
冷たい雪を降らせてペレの溶岩を止める事ができました。
ラパホエホエ、オノメアの険しい断崖は、このときにできたと思われます。
雪の女神ポリアフに敗れたペレは、キラウエアへ帰っていきました。
その後、何度となくペレは、ポリアフと争いましたが、
ハワイ島北部を征服することができず、
島の南部だけを自分の領土として火山の活動を続けました。
この「ポリアフ」の伝説の詳細は、パワー・オブ・ハワイの監修をして頂いた
延江さんのホームページ
http://www.legendaryhawaii.com/index.htm
でご覧になる事ができます。